■彦島関連ニュース・2001年■
2001年12月4日 読売新聞
「古老が語る彦島の軌跡・下関信金が出版」
下関信用金庫は、彦島の歴史や習俗、産業について地元の古老たちが語った録音テープを文章化した「ひこしま発展史〜古老が語る郷土の今昔」を発行した。
同金庫は1909年創立の彦島村信用組合が前身で、彦島のとのつながりが深い。同金庫は明治、大正、昭和と発展してきた彦島の軌跡を後世に残すため、1957年から翌年にかけて、当時の地名士14人(全員故人)の話を録音した。テープが老朽化して聞き取りづらくなったこともあり、多くの人に役立ててもらおうと出版することにした。
杉谷信夫・同金庫資料室長が一年半がかりでテープを丹念に起こして、原稿用紙約270枚分にまとめた。A5版、170ページで、明治から昭和にかけての彦島開拓の歴史、行政、教育などの変遷が生の声で報告されている。
幕末に下関が四ヶ国連合艦隊から攻撃を受けた際、彦島を租借地とする要求があったことや、昭和初期に下関と合併に至った経緯など彦島にまつわる逸話も納められている。カバー写真は、彦島在住のフリーカメラマン吉岡一生さんが撮影した。
杉谷室長は「(録音の)座談会に参加しているような気分でした。発展誌以後の現代の彦島について、今の人たちで集まって語り合う日がくればいいですね」と話していた。
2001年10月5日 読売新聞
「フグもデフレ? 下関の初競り2000円安」
山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場で10月4日未明、天然トラフグの「初競り」が行われた。景気低迷の影響もあって、最高値は昨年の初値(1キロあたり)より2000円安い18000円。競り落とされたフグは関東、関西方面に出荷された。
この日、競りにかけられた天然トラフグは、東北沖や長崎県対馬沖などの外海物500キロ(昨年600キロ)と伊勢湾沖などの内海物2500キロ。午前3時10分、「エカ、エカ、エカ」と競り人の威勢のいい掛け声が市場に響き、中卸人が競り人が差し出す袋に手をいれ、指を握り合って入札する独特の「袋せり」が約1時間にわたって続いた。
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