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| No.2 |
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2008年(平成20)6月10日発行
中国ブロック選出・山口県弁護士会
日弁連 副会長 田川章次
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| 日弁連59回定期総会 |
2008年(平成20)5月30日(金)大阪弁護士会館で日弁連の第59回定期総会が行われました。新装なった大阪弁護士会館は、見事なもので、午前中の正副会長会議は空中に浮かんだように感じられる会議室で、また、総会運営打ち合わせ会議は同階にある常議員会用の近代的な設備の整った会議室でありました。午後から、2階ホールで、本番の定期総会がありましたが、このホールも日弁連会館の2階クレオに勝るとも劣らないほどの素晴らしい設備でした。
第1東京弁護士会会長を兼任する副会長は「同じ会員数の大阪で、どうしてこんな立派な会館でできるのか。」と言うほどでした。さすが、大阪人の才覚には驚くべきものがあると感じました。
総会は、定刻に始められましたが、総会出席者は本人出席795人、委任状出席6574名、単位会52名、合計7421名でした。
議長選出と前年度会務報告はスムーズに進みました。第1〜3の会計関係議案は、割と平穏に審理され圧倒的多数で可決されました。第4号の綱紀委員会等選任及び第6号の綱紀委員会関係の会規改正も問題ありませんでした。ところが、第5号の会長選挙規程の改正の件では、反対の論客が次々と論陣を張って大いに会場を盛り上げました。
論旨は、先の選挙で9400対7000で肉薄された宮崎会長ら司法改革派が、次の選挙で敗けないように、差し出せるハガキの枚数を5枚から3枚にするもので選挙の自由を犯すものだ、という点にありました。これに対しては、賛成意見としてホームページの開設利用を認めるのだから、選挙活動の自由を拡大するものであり問題はないとの発言があり、結果として賛成の圧倒的多数で可決されました。
最も紛糾したのは、第7号の弁護偏在解消のための経済的支援に関する会規の一部改正をめぐってでした。この規程一部改正は口実であり、現宮崎執行部が3000名増員に対してスローダウンと選挙公約をしていながら具体的には何ら方針を明らかにしていない、と攻撃するものでした。最後には、反対派のトップである高山俊吉弁護士が演壇に駆け上って「副会長を含む現執行部は元気がない。それは3000名の増員路線に確信が持てないばかりか、それを解消する方策を見いだせないからである。」と、口を極めての攻撃をされました。
高山弁護士とは21期の同期で、研修所時代には、青年法律家協会の活動を一緒にやっていた仲間でしたから、そこまで言われるのは心外な気がしました。
この問題に関しては、昨年弁護士になったばかりの新60期の弁護士が、東京で「軒弁」あるいは「即独」といわれる若い人たちの生活が大変苦しい。収入が月10万円しかないために親の年金を頼りにしたり、サラ金に手を出す者もいるということでした。真実であれば、大変なことで本当に日弁連執行部としても真摯に対応策を考えなければならないと感じました。そして、現執行部は、未だ具体的なことは明らかに出来ないが、8月ころまでにはこの法曹人口問題について暫定的提言を行い、その後早い時期に本格的提言を行うべく、着々と準備を進めていることが明らかにされました。そのようなことから採決に入ると圧倒的多数で原案可決となりました。
大会決議については、提案説明者の村山晃副会長が満場一致で可決して欲しいと求めましたが、そうはならず、裁判員裁判を口実としての反対論が長々と論じられました。総会の民主的進行という立場からなるべく発言を制限をせずに活発な論議をして貰うということで進行しましたが、採決では、これまた圧倒的多数で可決されました。 |
| 感謝・表彰式 |
これら、時間を予定より長引いたものの、総会につづいて感謝表彰式がありました。永年勤続 では、70年、60年、50年に100才の会員に対する表彰が行われ、平山正剛前会長を始めとする前執行部への感謝状の授与が、最高裁長官、法務大臣、検事総長の祝辞を頂き執り行われました。
私は、この閉会の辞を担当しました。この閉会の辞において、宮崎会長を筆頭とする現実行部は、法曹人口問題も含めてあらゆる問題について、「元気いっぱい」取り組んでいるのでご安心をと訴えましたところ、会場より大きな共感の拍手を貰い、大いに元気づけられました。 |
| 公式観光 |
翌31日は、公式観光で、3つのコースのうち日帰りの「本物の京都を訪ねる旅」に参加しました。京都は、学生時代に仙台からの帰省の途中に寄ったり、修習生時代に神戸が実務修習地だったことから頻繁に訪れていたことから良く知っているつもりでしたが、今度の旅は、普通では見られないところに行けるというのです。朝8時に、ホテルを観光バスで出発。最初は新撰組で有名な壬生寺でした。ここでは、有名な「壬生狂言」の舞台裏等を見せて貰いました。
その後、仁和寺に行きました。一般に公開されていない茶室等を、苔の青さと優美さに感激しながら拝観させて頂頂きました。金閣寺近くで昼食をとった後、石庭で有名な龍安寺に行きました。ここでも、混雑する一般観光客に申し訳なく感じながら非公開の襖絵や仏殿、茶室等を見せて貰い感激しました。
本当に良い旅でした。その後、新幹線のぞみで帰りました。 |
東京三弁護士会、日弁連共催
どうして生活は楽にならないの?
〜憲法の生存権、働く権利は確保されているのか〜 |
今年10月2、3日、富山で開かれる日弁連人権擁護大会は、「人権のための行動宣言」をテーマとして開かれ、三つの分科会のうち第三分科会が「労働と貧困 拡大するワーキングプアー」を取り上げます。私は、この第三分科会の担当副会長となっています。
そんな役目がら人権擁護大会のプレシンポとして開かれるこの集りは見逃すことは出来ません。それに講師の森永卓郎さんといえばテレビでお馴染みで、おまけグッズの収集家としても知られており、一度話を聞いて見たいと思っていました。
森永さんの話は、期待どおり、面白く興味深いものでした。小泉構造改革路線こそが、労働法制を企業にとって自由なものに変え、労働が商品となって止めどもなく買いたたかれていった。その結果、ネットカフェ難民のようなワーキングプアーが産出されることになったのだ、という指摘には成程とうなずきました。森永さんは、マスコミでも超売れっ子の人気ものですが、小泉批判のため仕事を干されていた時期もあったこともあり、この国のマスコミのあり方にも厳しい目を向けておられました。
地方でも、森永さんの話を聞けたらと、担当の第二東京弁護士会の会長も兼任する日弁連副会長にギャラはどれ位かと来たのですが、はぐらかされ結論は聞けませんでした。
こんなことからも、やはり東京は恵まれていて、,若い人達が東京から離れられないのはこんなところにも理由があるのだろうなと考えました。この講演に続いてパネルデスカッシヨンがありました。
独教大学の金沢誠一教授、西南学院大学で憲法を担当される遠藤 美准教授、元駐スウェーデン特命全権大使だった藤井 威独教大学教授の話も、それぞれの観点から、大変示唆に富む興味深いものでした。 |
広島弁護士会主催・中弁連共催・日弁連後援
いざ、消費者庁の実現へ
〜地方からの眼差し〜 |
標題のシンポシウムが、広島KKR会館で行われたので、朝、品川発新幹線で広島まで行きました。この集会には、主務大臣である岸田文雄生活担当大臣も出席されるということで、集会最後の締めとなる閉会挨拶をどのようにまとめたものかと些か緊張して参加しました。
集会冒頭には、石口広島弁護士会長の挨拶がありましたが、多重債務、建築紛争等全国の先駆けとして、また、全国的活動の中心となってきた同弁護士会の中核活動メンバーであるだけに、これまでの取り組みとこれからの課題について端的に触れた挨拶でした。
その後、日弁連消費者問題対策委員会の吉岡和弘委員長から「消費者庁構想と日弁連の取り組み」と題して報告がありました。
詳細な報告でしたが、安倍晋三氏の政権投げ出しによる福田首相誕生で、俄にこの構想が浮上し不人気な同内閣の目玉方針として急ピッチで実現を目指す取り組みが進められているということです。続いて、広島木村豊弁護士会から広島県の消費者行政についての話があった。その後、広島弁護士会ならではの「相談現場から−相談員らによる寸劇」がありました。一体誰がこのシナリオを書くのかと感心します。
第2部で、いよいよ岸田大臣の登場でした。同大臣の経過説明によると、福田首相はなみなみならぬ決意で取り組む姿勢を明らかにしてい
るということでした。官主導の社会から国民が主役の社会へ、と転換して行く時であり、消費者庁は消費者の安全、安心に関わる問題を幅広く所管し、消費者に身近かな問題を取り扱う法律を同庁にすることとし、今年度中に前倒しして、実施できることは早急に着手するということでした。
このような大臣の報告に続き、地元で活動する消費者団体や、弁護団、自治体関係者、広島大学の先生等の活動報告と大臣への要望がなされました。それを受けて、大臣より消費者庁実現のために奮闘するが、縦割りの関係省庁の抵抗は大きいものがあるので国民の幅広く力強い応援をお願いしたいとの「決意表明」がなされました。
最後に、私が日弁連を代表して閉会挨拶をしました。日弁連は20年前の松江での人権大会で「消費者庁」の設置を求め、以後さまざまな取り組みを続けてきたが、その実現も間近かに迫っている。しかし、関係省庁の抵抗で消費者庁が骨抜きにならないよう、日弁連は、国民とともに奮闘する決意であるので、共に頑張りましょうとエールを送っておきました。 |
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