緑のまちづくり・・・緑の基本計画って何?

 

1 緑の役割って何?

(役割その1)

生態系の一部として、その存在により都市の環境を保全しているの

(役割その2)

火災、地震、崖崩れ、水害等の自然災害から我々を守っているの

(役割その3)

人工物の中で、緑は自然の美しさを活かし、都市景観を和らげているの

(役割その4)

人々の集う場所を我々に提供してくれているの

(役割その5)

都会の中で、緑は我々を安らかにしてくれるの

(役割その6)

いろいろな人との共通の媒体になってくれて、地域のコミュニティができる手助けをしてくれているの

 

2 緑の存在意義って何?

  緑には、「自然性を持った緑」と、前者に人間の手が加えられた「二次的緑」とがあります。

前者はその土地、風土にあったものが育ったもので、人間社会の基盤となっています。でも、近年自然と、動物の両者が生息できるところは非常に少なくなってきていて、とても貴重なものになっています。後者は、身近で言えば畑や、牧草地等人間の役に立つ緑のことです。しかし、手を加えすぎることは、自然本体を壊すこととなります。

では、具体的にまちにある緑について考えましょう。身の回りには、様々な形で緑が存在しているはずです。公園や、学校の庭、市民農園や、生産緑地などがその例です。これらの緑は、本来の用途に加え、「緑」としての役割も果たしているのです。

  先にも述べたように、緑は確実に減少しています。たとえば、畑の緑は出荷という形でなくなるわけです。このような例は仕方がないとしても、1で述べたような様々な役割を持った緑は、我々にとって大切なものです。個人で守るというよりも、一種の共有財産として、市民の合意に基づき、守り、育て、創る必要があるのです。

 

3 緑の基本計画の考え方ってどんなもの?

  まず第一に、2で見たように、「緑の存在意義」を考え直し、緑の将来の在り方を示すことがこの計画の大きな目的なのです。では、これを実現するためには何が必要でしょうか?それは、行政、市民などが一体となってそれぞれの役割を果たすことではないでしょうか?この計画では、両者  の立場に応じた活動を中心に、ハード面とソフト面の両方から緑についての計画を立てて行きます。計画を立てるって言ったって、またどうせ行政だけで...、そんなことはありません。まちの緑を守り、育てるには、町に住む市民の意見も必要不可欠なのです。行政、市民、企業、専門家などが手を取り合って意見を出し合えるようなパートナーシップを確立することが、成功のカギとなるのです。キーワードは、「もの」、「こと」、「ひと」のまち全体への拡大です。難しく考えずに、近所の人とでも緑についての「ひと」の拡大をしてみて下さい。

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