■■■■田の首町1丁目・林兼造船跡(1)
「中部鉄工所」の名称で大正5年に操業した林兼造船は大洋漁業の関連会社で、捕鯨船の建造技術で名を轟かせました。しかし、下関の水産業の衰退とともに、昭和63年1月末をもって71年の歴史を閉じました。敷地は一部は資材置き場として使用されていますが、大型の建屋はそのままいまも残っています。
運輸省の外郭団体・造船業基盤整備事業協会(東京)が2000年3月30日にこの跡地、総面積133,580平方メートルの一般競争入札を行いましたが、参加者ゼロに終わりました。これに先立って、15日に行われた現地説明会には総合建設業者など9社が参加していました。
県内初の中等教育学校(6年制)への移行準備をしている下関第一高校を、この跡地へ移転しては、という提案を江島潔市長が2000年4月19日、彦島公民館で開いた意見聴取会(第一高校と林兼造船跡地の地元自治会関係者約100人が出席)で正式説明しました。
現在、第一高校は20001年度から仮設校舎で授業を行いながら新校舎の建設を行い、2004年4月開校を目指す計画を県教育委員会が立てています。しかし、彦島地区内に造船所跡地という広大な土地があることから、地区全体の進行を図る構想の下に、江島市長によって、建設計画を再検討する余地があり、住民がそれを希望するなら市としては県に住民の熱意を伝える手助けをしたい考えがあることが示されました。
この跡地は133,500平方メートルあり一般競争入札が行われたこともありましたが不調に終わり、経済状況などから市は民間による買収は難しいと判断したということです。
聴取会の場では「充実した教育施設が跡地に出来れば彦島のイメージアップにつながるので賛成だ」という意見や「工場跡地を学校に造り替えるにはグラウンド整備などに多大な費用を要するのでは」という慎重な意見などが出されましたが、ただちに全体会を開いて地区住民の意見を集約することとなりました。
2002年7月4日
本日、シロアリ防除などのサービス業「サニックス」は「彦島リサイクルガーデン」における資源循環型事業構想について」と題した報道発表を行ないました。
http://www.sanix.co.jp/p03/News/20020704.pdf
これによりますと、14年間遊休地として管理されていた彦島田の首町の林兼造船第三工場跡地に廃プラスチックの処理施設および廃プラスチック燃料を利用した発電施設を建設し、あわせて野菜の温室栽培や温水プールをもつリサイクルガーデンを建設することになったそうです。2002年内にも着工し、2004年度中の稼動を目指しています。
しかし、この点については発電設備を伴った産業廃棄物処理施設は振動と騒音を365日昼夜休むことなく発生し、定期点検に伴う焼却炉の立ち上げや定期点検に伴う停止、また、不完全な稼動状態などの時に大量のダイオキシンを発生させる施設を周辺2km以内人口15,000人以上、人口密度にして
1,200人/平方キロメートルもの住宅地の中に建設することについては問題点が多いと思われます。
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