ふるさと彦島の歴史を学ぶ集い

講師:下関市教育委員会 大濱博之氏
1997年8月27日 於塩浜町民館 主催:彦島第五自治連合会


 彦島第五自治連合会の主催で去る8月27日、表題の講演会が開催されました。このような企画ははじめてということで、今後は定例化したいという考えのもと、第一回目の今回は彦島の古代から近世までを概説する講演内容となっていました。
 会場はサンデン交通彦島営業所前の塩浜町民館で、私は開演の5分前に入場したのですが、地元のお年寄りを中心に大勢の方が集まっておられました。若い方の参加がほとんど見られなかったのが残念でした。
 講師の大濱氏は下関市教育委員会文化課所属で文化財専門に研究されており、中世から近世の遺跡の発掘作業に携わっておられます。市内各地で開催されている郷土史の講演会の講師として非常な人気で、お話はジョークを交え、そして、話が一方通行にならないよう、参加者も講師と一緒になって彦島の歴史について考えることができるような気を配ったものでした。また、台湾・フィリピン・ベトナム各地で下関にまつわる歴史、冠婚葬祭を調べておられるとのことで、フィールドがお好きな方らしく真っ黒に日焼けしたお顔が印象的でした。
 今回の講演の内容について、このサイトで紹介することをご快諾いただけましたので、講演内容のほぼ全文に私の撮影した各地の写真を交えて紹介させていただきます。

 タイトル画は明治17年に明治政府が作成した彦島の地図です。


彦島の各地名について

山・岬・川・小字などについて。伝説、民話を伝える場所について。
それらが意味する歴史について。

古代生活痕跡遺跡について

縄文(海成層をはさむ生活痕が見られる宮野原遺跡について)
弥生(痕跡が見られないのはなぜか、その生活形態について)
古墳(古墳として分類されている杉田の遺跡について)

有史・古文書に見られるようになった頃の彦島史

河野水軍の末裔(源平合戦後に住み着いた一族について)
大内時代・毛利時代の島(軍治経済の重要性について)

彦島から山陰方面の民族史

冠婚葬祭と方言(伊予の民族史と神功皇后史について)

質疑応答

参加者からの質問とその回答

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